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H1bビザでの解雇。日本へ帰国の際401kをどうするか。

困惑(ゲスト)

こちらのサイトを見つけ勉強させていただいています。401kのトピックは色々読ませて頂きましたが私もご意見いただけると大変嬉しいです。

H1bビザで働いていたのですが昨年の10月にレイオフにあい4月に日本に帰国することになりました。401kにRorh, Traditional, Employer Matchと合わせ$28,000程あるのですがそれをどうするか悩んでいます。

額が多いわけではないので全額キャッシュアウトしようかと思いましたが、タックスやペナルティーなどでどれだけ手元に来るかいまいち分からず、今取り出すのはやはり損なのかなぁと思う反面、アメリカに置いていても将来どうなるか分からないし最悪、コントリビュートした分帰ってくればいいかとも思ったりします。(来年日本からの税金申告は面倒くさいと思いますが)

このサイトではRolloverを勧めている掲示が多く見られる様なのでIRAアカウントを作りRolloverはどうかと調べると、Charles SchwabやVanguardでは日本の住所に変更になると運営できないと断られましたがFidelityでは費用も何も無くアカウントが作れ、日本に帰るとアカウントの運営支援は出来ないがそれを維持する事は出来ると言われました。気になる事は将来アカウントのクローズやお金の引き出しの際はワイヤートランスファーではなくチェックで送ると言われた事です。アメリカのチェックを日本で返金するのはいろいろと厄介だと聞きます。それでもやはりRolloverしてお金をキープしておいた方がいいのでしょうか。その場合、W-8BENはいつどのように提出すればいいのでしょうか。電話で話したFidelityの人にはこのフォームの事は知らないと言われました。

401kにそのまま残しておくという事も考えましたが、お金を引き出す際にアメリカに銀行口座を持っているか住所が無ければいけないという事でした。

長い文章になってしまってすいません。あまり日も残されていないので悩んでいます。どうぞご指導よろしくお願いします。

jinmei 2015/02/25(水) - 22:24

なかなか難しい状況で、これという正解はないように思いますが、私が思いつくことでご参考になるかもしれないことについてコメントします。

  • (米国非居住者の立場で口座を維持できそうなのがFidelityくらいなのだとして)最終的に使わないことになるにせよ、とりあえずFidelityにブローカー口座とtraditional, Roth IRAの口座だけは開いてしまうのがいいかもしれません(Rothについては下記参照)。まったく最初から口座を開くとなると何かと事務処理に時間がかかるので、方針が決まってから口座開設しても帰国までにrolloverその他の手続きが完了しないかもしれないからです。
  • 401kからの引き出しとアメリカ内のretirement口座での資産の維持を単純に比較すると、まともにearly withdrawalのpenaltyを受けると(Rothのcontribution分は無視するとして)、税金に加えて$2800ほど(10%)のpenaltyがかかります。一方、ドル建て小切手の取立手数料は、いま軽くgoogleしたところだと高々数千円のようです。また、仮にwire transferできたとしても、やり方によっては結局数十ドル程度の手数料がかかることもあり得ます。ということで、ざっくりしたコストの比較だけで言えばいま単純な方法で引き出してしまうのは損なように思えます。
  • 一方、アメリカに口座を維持した場合、将来的なポリシー変更で大きな不利を受けるようなリスクは確かにあるかもしれません。また、上では税金の効果を考えませんでしたが、もしこの4月まではとくに収入がなく、さらに年内すぐに就職するなどしてまとまった収入が得られる予定でないのなら、今年分の税率はかなり低くなるでしょうから、アメリカに資産を保持した場合のリスクも勘案して、ここで税金を払って清算してしまうという考え方もないこともないように思います。いまの時点でretirement口座を手放すと、今後のearningの課税先送り効果を失うという欠点はありますが、日本に持って帰った上でNISAとか個人型確定拠出年金とかを活用すれば多少でも近い効果を取り戻せる可能性はありそうです。もちろん、約$2800のpenaltyは払わないといけないので、税金の安いときに清算できる効果と、外国に口座を残すことの全般的なリスクの回避という利点とのバランスをどう考えるかでしょうね。ここの判断は人によって変わってくるように思います。
  • アメリカのretirement口座にお金を残す場合のもう一つの問題は、アメリカで受けられるような税優遇措置(ここではまず第一に中間earningの課税先送り)を日本の居住者になった後でも受けられるのかということです。私の理解では、日本の確定拠出年金内のearningはアメリカの居住者になると毎年アメリカで課税されてしまう(もしかすると企業型と個人型で違うかもしれませんが)ので、逆のことが日本でも起きるかもしれません。これは日本の税務署に電話でもして確認するとよいかと思います。もし、アメリカのretirement口座にお金を残しても運用益の課税繰り延べが得られず、今年の税率も低いのであれば、penaltyさえ許せるなら引き出してしまう方がいいとも言えるでしょう。
  • 合わせ技として: 401kをtraditional IRA経由で(もしくはRothの方は直接)Roth IRAにconvertすれば、私の理解では5年経てばconvert額は非課税かつ非penaltyで引き出せるはずです。それまでに得られた運用益は追加の税金およびpenaltyなしには引き出せないですが、少なくとも当初の$28K相当分については、将来的な変更によるリスクを5年に押さえた上で比較的低いコストで引き出せることになります。

その場合、W-8BENはいつどのように提出すればいいのでしょうか。電話で話したFidelityの人にはこのフォームの事は知らないと言われました。

いつどのように提出すればいいかについては私はよくわかりませんが、W-8BENは税金の源泉徴収を回避するためのフォームですから、少なくとも税優遇口座に資産を置いておくというのが前提なら、実際に引き出すまでは心配しなくてもいいのではないでしょうか?いずれにせよ、非居住者の口座維持を認めているならW-8BENのことを知らないというのは変なので、なんとか話のわかる人につないでもらうようにしたらいいのではないかと思います。

通りすがり 2015/02/26(木) - 21:57

> 私の理解では、日本の確定拠出年金内のearningはアメリカの居住者になると毎年アメリカで課税されてしまう(もしかすると企業型と個人型で違うかもしれませんが)ので、逆のことが日本でも起きるかもしれません

あれ日本版401kってUSから見たらNon Qualified Retirement Plan (厳密にはNon Qualified Compensasion Plan)で、contributionとdistributionは非課税にできないけどearningsは非課税になるTET型になるんじゃないかと思ってたのですが、違うのでしょうか。
まあ私自身関係ないのでしっかり調べてるわけではないのですが。

逆(USのRetirement Planの日本での取り扱い)に関しては全く持って未知数ですが。日本の国税局ってそういうことに関しての話は全くだしてないんですよね〜聞くしか無いですよね。

jinmei 2015/02/27(金) - 02:20

あれ日本版401kってUSから見たらNon Qualified Retirement Plan (厳密にはNon Qualified Compensasion Plan)で、contributionとdistributionは非課税にできないけどearningsは非課税になるTET型になるんじゃないかと思ってたのですが、違うのでしょうか。

この点は、「私の理解」の中でもとくに自信がない部分なのですが、日本版401kはIRC 401的にnon qualifiedである上に、earningもアメリカではその都度課税されると理解しています。IRSのpublicationやIRCなどで直接このことを説明しているものは見つけられていないのですが、検索するとたとえば

U.S. taxpayers are generally subject to current taxation on income earned in a foreign retirement plan unless the plan is considered an employer-sponsored plan...
(出典)

とか

a U.S. citizen or resident who is the beneficiary of a foreign retirement plan will generally be subject to current U.S. income taxation on income accrued in the plan even though the income is not currently distributed to the beneficiary...
(出典)

とかいった記述が見つかります。

もっとも、このこと自体はこのトピックの話題と直接には関係ないですね。もともとの話題について、最初のコメントで書き損ねてたことをこの機会に少し補足しますと、

  • Roth IRAにconvertする方法を採ると、penaltyは回避できますが、(当然ながら)convert額への税金は今年発生します。ここでは、暗黙のうちに今年の収入が少なくて税率が低いということを仮定していましたが、これが成り立たないのであればこの方法はいまいちかもしれません。一方、今年の収入が少ないと見込まれる場合、Rothにconvertする方法では、自由に使える現金が手に入らない一方で、低い税率とはいえconvertに伴う税金を来春には払う必要があるので、そのための貯金などが別途あるというのが前提になります。
  • また、Roth IRAにconvertした場合、引き出し時に本当に日本で税金がかからないのかも確認した方がいいと思います。非課税口座内でのearningへの課税方針が対称でない(上記私の理解が正しければ)のと同様に、アメリカの税制における引き出し時の優遇措置がそのまま日本でも適用されるのかどうかは、私がこれまでに調べたところではどうも判然としません。まともに2重課税されてはたまらないと思うものの、そうでないことを保証するような文献も見たことがないので、とくに5年経過後すぐにでも引き出すことを考えるならいまのうちに税務署に問い合わせてはっきり確認しておく方がいいかと思います。
  • 最初のコメントで「もしこの4月まではとくに収入がなく、さらに年内すぐに就職するなどしてまとまった収入が得られる予定でないのなら」と書きましたが、4月に帰国してそれ以後アメリカ的にnon residentとして過ごした場合は、dual statusということになって、アメリカでの税務上問題になるのは4月までの所得だけで済むかもしれません。もしそうなら、たとえば4月から日本で働いてそれなりの所得が生じたとしても、気にするのは引き出しやRothへのconvertによる所得だけで済むことになります。(ただし、私はdual statusの税金処理にはまったく詳しくないので鵜呑みにしないでください)

困惑(ゲスト) 2015/02/27(金) - 13:05

皆様、いろいろな情報本当にありがとうございます。

やはり今引き出すのは損なようなのでIRAアカウントを作りそこに移してしばらく考えるのは止めよう(いくら考えてもベストな答えを出すのは難しいし、リタイアまであと何十年もあるので)と思ったのですが、やはり将来の税金などを考えるともっと慎重に決めた方がいいのかとまた心が揺らいでいます。最終的に手間がかかる上に大損したなんて事になることはあるのでしょうか?

もう思い切ってキャッシュアウトした方がいいのか(今なら$から円の返金レートもいいですし)ともまた思い始めてもいます。その場合、今年は帰国まで一切働いていないので来年のTax Returnではキャッシュアウトで得たものだけを収入として申告すればいいと理解しています。しかし、non-residentになるので、キャッシュアウト時に自動的に取られる20%の税+10%のペナルティーではなく30%税になり、申告の際足りない分を払わなければくなったりするのでしょうか。今引き出すと私のアメリカにある貯金と一緒に銀行から日本へ送金するだけなので日本での税金は心配しなくていいと思いますが、やはり損なのではないかと思ってしまい決め手に欠けます。

本当に難しいですね。今までこういうお金関係の事を全く勉強していなかったもので。
Roth IRA conversionの事は調べて見ようと思います。

jinmei 2015/02/27(金) - 22:36

最終的に手間がかかる上に大損したなんて事になることはあるのでしょうか?

かなり長期の間に何が起こりうるかに依存する話なので、最悪のケースがどうなるかは誰にも答えられないと思いますが、資産を凍結されて一切手が出せなくなるというようなレベルのことまでは考えにくいと思いますし、そこまで心配してたら切りがないでしょう。割とありそうな話だと、たとえば将来Fidelityのポリシーが変わって、事実上その時点で引き出さざるを得なくなるというようなことでしょうか。そのときの日米の税制次第で、税金やpenaltyの負担がかなり大きくなるというようなことはあるかもしれません。

キャッシュアウト時に自動的に取られる20%の税+10%のペナルティーではなく30%税になり、申告の際足りない分を払わなければくなったりするのでしょうか。

20%はあくまで源泉徴収分です。居住者としての主な収入が$28Kの引き出しだけなら、今年の税率で計算するとfiling statusによらずブラケットは15%になりますから、源泉徴収で「取られ過ぎ」だった分の一部がペナルティーに充当される形になり、その差額を納めるということになると思います。

おっしゃる通り、不確定要素が多過ぎて考えてもベストの答えは出ないと思いますが、まず第一に考えるべきことは、帰国した後の支出をまかなえる分の収入の見込みや貯金があるかどうかかと思います。数十年後のretirement時の所得を最適化するためにいまたとえば消費者金融で借金をするようなことになるのは本末転倒ですので、当座のお金に余裕がないのであれば、penaltyや税金の「先払い」という不利があるとしても手元の現金を増やすオプションが最有力かと思います。

もし当座のお金には余裕があってretirement資金の運用の最適化を考えられる状況にあるのなら、試しに封筒の裏レベルの計算をしてみますと、

いま引き出した場合、$28Kに対して今年のtax tableでの税金と10%のpenaltyを差し引くと、手元のお金は$21461.25。これを仮に個人型確定拠出年金のような比較的有利な方法で有効に運用できたとして、年平均5%の利回りで30年運用したとすれば、30年後の残高は$92754。これを年金として引き出しながら使うとして、その場合の税率として私自身のblogの試算で用いた9.45%を適用すると、手取りは$83989。

一方、これを日本の課税口座で同様に運用したとして、毎年残高の1%の配当が出て、それに税金20%(復興特別税は無視します)がかかるとすると、ざっくりした実質利回りは4.8%。これを30年運用し、最終的なキャピタルゲインに20%の税率がかかるとすると、最終手取りは$74931。

次に、401kに残すかtraditional IRAに移すかの方法で、途中で証券会社都合による引き出しをせずに年利回り5%で30年運用できたとすると、その時点の残高は$121014。この段階ではpenaltyを受けない年齢に達しているとすると、(私の理解では)アメリカ側では一切課税がなく、日本では年金と同等に課税されるので、上記の9.45%の税率を適用して、手取りは$109579。

帰国前にRoth IRAにconvertして年利回り5%で30年運用したとすると、30年後の残高は同じく$121014。さらにRoth IRAの引き出し時の優遇が日本でもそのまま適用されるとするなら、ここでは課税されないので手取りもこの額。ただし、convertの段階で税金(2015年のtableを使うと$28Kに対して$3738.75)を払っているので、その分を差し引いて$117276。

なお、すべてドル建てで計算していますが、ここでは為替レートによる有利・不利は考えないことにしています。運用利回りや物価などは、ある程度の長期ならほどほどに上昇すると仮定しても著しくおかしくなないと思いますが、為替はどうなるかまったく予測不可能ですので。

ということで、いま引き出した場合で一番不利な条件と、アメリカに残して一番有利になる条件での30年後の差は$42345。ただしその間に多少はインフレが進んでいるでしょうから、30年の平均インフレ率を仮に2.5%として、その分を割り引いて現在の金銭感覚に直すと$20188。

あまりにいろんなことを大胆に仮定していますので、30年後の現実はこれと大きく乖離していることは間違いないですが、あくまでこの試算の範囲でいうなら、現在の価値の感覚で$2万を安心料と思って許せるならいま引き出し、そうでなければアメリカに置いてみる、という感じでしょうか。また、これもあくまでこの試算の範囲だけでいうなら、どうせアメリカに残すならRoth IRAにconvertする方が得だということになります。

困惑(ゲスト) 2015/03/02(月) - 15:53

丁寧で詳しい説明、本当に感謝しております。

IRAにロールオーバーしようともう一度Fidelityに詳しく話を聞いてみたところ、日本に帰るという事でmutual founsのトレーディングはできないとのことでした。あと本当に無知で恥ずかしいのですが、401kのように「アグレッシブ」のようなオプションを選んでアカウント維持が出来ればと思っていたのですが、自分でストック、ボンド等の運営/売買などしなければいけないという事なので、IRAにロールオーバーしても難しいなぁと思っている現状です。
 
お金を引き出すのに、アメリカに住所か銀行口座が無いといけないと言われて401kに残すのは無理だと思っていたのですが、もう一度401kプロバイダーに詳しい話を聞いて、残せるようであれば401kに残し、だめならキャッシュアウトするしか無いかなぁと思っています。

jinmei 2015/03/03(火) - 02:38

401kのように「アグレッシブ」のようなオプションを選んでアカウント維持が出来ればと思っていたのですが、自分でストック、ボンド等の運営/売買などしなければいけないという事なので、IRAにロールオーバーしても難しいなぁと思っている現状です。

アメリカ非居住者になった後は新規の購入(や買い替え)はできない、というのはありがちなパターンですが、帰国前でまだ購入できるうちに、長期間保有し続けてもいいと思えるようなfundを買って放置しておけばいいのではないでしょうか?運用資産全体のポートフォリオをどうしたいかにもよりますが、たとえばアメリカの株式が$28K分あってもいいと思うのなら、Vanguardのtotal stock market($1万超えてるのでVTSAX)などはexpense rationも安いし、ベーシックな商品なので長期間保持してもfundの方針変更で全然違う商品になってしまうようなリスクも比較的低いと思います。あるいは当初からもっと分散されていてほしい(かつポートフォリオの配分も自動的に見なおしてほしい)と思うのなら、いわゆるtarget date fundのようなもののうち手数料率の安いのを買って置いておくという手もあるでしょう。

一方で、これまでこうした商品を自ら選んで運用するといった経験がほとんどないということなら、期日も限られているこの段階で、よく理解できていない商品を買ってしかもその後簡単には違うものに買い替えたりできない状況を作るのは得策ではないかもしれません。そこが気になるようなら、penaltyと税金を先に払ってでも一度精算して、帰国後に改めて勉強して一からはじめるという考え方もありでしょう。どちらが絶対に優れているということはなくて、ご自身の状況や好みによって決断するしかないことかと思います。

ただし、もし私なら、401kの怪しげなファンドに残して帰国するくらいならIRAに移して無難でコストの低いファンドを買って放置する方を選びます。401kのファンドは概してコスト高で筋の悪い商品のことが多いですし(もちろんお持ちのファンドがそうでない可能性もわずかながらあるのでちゃんと確認すべきですが)、超長期で保持することを考えると、大手のIRAで大手の汎用のファンドを保持するのに比べてその401kプラン自体、またその中のファンドが将来どうなるかについてもより心配だからです。

最後に、一つ前のコメントに書いた試算にちょっと不正確だった部分があるので訂正です。Roth IRAの場合の計算で、30年後の残高から現在払う税金の額を引き算してましたが、ここはちょっと乱暴でした。より正確には(といっても全体の計算自体が大胆予測にもとづいているのでもともと大して信頼性ないのですが)、このお金をいま使わずに済むtraditional IRAのケースで運用した場合と比較するべきでした。これを計算すると、30年後の残高が$15260で、そこから税金を引いてIRAからの手取りと合算すると$121787となり、Roth IRAの場合より若干有利になりますね。

困惑(ゲスト) 2015/03/03(火) - 14:57

毎回いろいろな面からのアドバイスありがとうございます。
チェックを日本へも送ってもらえるという事が確認出来たので401kを残そうと思ったのですが、jinmei様コメントを見て怖くなりました。私の401kアカウントをjinmei様に見てもらいたいくらいです(笑)。どんなファンドがあるのか見てみましたが、vanguard, Fidelityなどは悪くはないものだと思いますが、あとのどれが質の悪い商品かなどはよく分かりません。(ぱっと調べたところそこまでひどいものがあるようにも思えませんが、なんせ全くの素人なので分かるはずも無く、、)もっと時間があればじっくり勉強出来るのですがそうもいきません。今回の事で少し興味が湧いたので日本に帰ったら勉強したいと思います。IRAに移して「無難でコストの低いファンドを買う」という事さえ自分自身では分からないのでFidelityで助けてもらえるようならそうしてその後放置したいと思います。

jinmei 2015/03/03(火) - 16:11

どんなファンドがあるのか見てみましたが、vanguard, Fidelityなどは悪くはないものだと思いますが、あとのどれが質の悪い商品かなどはよく分かりません。

具体的なfundの名前を列挙できるのでしたら、私よりももっと詳しい人からのコメントが得られるのではないかと思います。

一般論としては、長期で放置になる可能性が高いという状況を考えると、expense ratioが安いものの方がいいでしょうし、active fundよりはindex型の方が(コストでもそうですがとくにここでは運用ポリシーの安定性の点で)いいでしょうし、ごく狭い分野に投資するようなfundよりは対象とするマーケットになるべく広く投資しているようなfund("total XXX"などの名前がついている)の方がいいというようなことは言えるかと思います。

401kの不安定さのリスクについては、たぶんに想像も大きく含まれているので、過度に不安になることもないとは思います。たとえばFidelityのIRAに移したところで、Fidelityが今後数十年現状のビジネスを継続して、現在の想定通りのポリシーを維持してくれるという保証もないわけですし。ただ、IRAの場合で"無難でコストの低いファンドを買う"のが無理だと思うなら、401kでは妥当な選択ができると思える根拠も同等にないと考えるべきでしょうから、そういうことでの不安が理由なら401kもIRAも条件は対等かとは思います。

jinmei 2015/03/07(土) - 22:54

少し前のコメントで、

アメリカのretirement口座にお金を残す場合のもう一つの問題は、アメリカで受けられるような税優遇措置(ここではまず第一に中間earningの課税先送り)を日本の居住者になった後でも受けられるのかということ

と書きましたが、別件の調べ物をしていて以下の記述を見つけました。

In general, other countries will not recognize the tax-advantaged status of US IRAs, 401(k)s, Coverdell ESAs, 529 plans, etc...the US-Japan treaty,[10] for example, has no such provisions, so Japan will treat a Roth IRA as just another taxable account...

IRSや日本の国税庁他、当局の情報ではないので、これが正しいとは言い切れませんが、もし正しいとするなら、今後の401(k)口座についての日本での税金処理がかなり面倒&不利なものになる可能性が大です。たとえば、毎年の運用益を申告して納税したりしないといけないように思いますし、最終的に引き出すときにすでに支払った分の税金をどう考えるのかといったあたりも面倒そうです。また、Roth 401(k)については最悪拠出分に日本でも課税されて二重課税になる可能性もあり得ます。日本の税務署に問い合わせて、具体的にどういう扱いになるのかを確認されることをおすすめします。

困惑(ゲスト) 2015/03/08(日) - 03:48

情報を頂きありがとうございます。色々考えた末401kを残そうと決めていたので、また色々調べなければいけないとショックです。(もう時間がないので)もしその記事が正しければ、IRAに移しても同じ事がアプライされるわけですよね。US IRAs, 401(k)s,..とリストされていますし。

korenado(ゲスト) 2015/03/08(日) - 14:50

参考になりますか?

http://www.saikos.com/news.php?itemid=322&catid=7
>アメリカの税法上「非居住外国人」である日本在住の日本人がアメリカから退職年金を受け取る場合は、日米租税条約第17条が適用されて、アメリカの源泉徴収税が免除されます。そして、居住国である日本での課税のみとなります。すなわち、年金の分配とされるIRA口座からの引き出しは、アメリカでの税金を免れることができるのです。

jinmei 2015/03/09(月) - 02:21

もしその記事が正しければ、IRAに移しても同じ事がアプライされるわけですよね。

*記事が正しければ*IRAでも同じでしょう。でも公式な資料ではないので正しくないという可能性も大いにあるとは思います。

korenadoさんが挙げておられたリンクについては、ぱっと見る限り専門の人が書いてるようなのでそれなりの信頼度はありそうですが、やはり公式な資料ではないですし、将来の引き出し時の課税についての話であり、しかもアメリカで課税されるかどうかが話の中心なので、直近の問題(途中の運用益に日本で課税されるのかどうか)には答えてないですよね。また、Roth 401(k)からの将来の引き出し時にはまったく税金がかからないのかどうか(もし日本の退職年金と同等に課税されるなら拠出分には二重課税されることになる)にも答えていません。

私なら、確実を期すために税務署に問い合わせて最低限以下の部分を確認します:

  • アメリカに残す401(k), Roth 401(k)の途上の運用益は日本帰国後に日本で課税されるのか、日本の確定拠出年金などと同様に将来の引き出しまでは非課税なのか
  • 将来Roth 401(k)から引き出した場合、(少なくとも現在の制度と同じだとして)引き出し額がアメリカの場合と同様に完全に非課税になるか

税務署に質問するだけならコストもほとんどかからないしリスクもゼロです。これで安心できる回答が得られればベストですし、もし放置して面倒なことになる要素があるなら米国居住者の身分であるうちにそうだとわかっていた方がいいでしょう。一旦米国非居住者になってしまったあと何か不都合に気づいても、取れるオプションが限られてしまっているという可能性もありますので。

通りすがり 2015/03/09(月) - 18:58

>アメリカの税法上「非居住外国人」である日本在住の日本人がアメリカから退職年金を受け取る場合は、日米租税条約第17条が適用されて、アメリカの源泉徴収税が免除されます。そして、居住国である日本での課税のみとなります。すなわち、年金の分配とされるIRA口座からの引き出しは、アメリカでの税金を免れることができるのです。

これがW8-BENを提出しておくと享受できるメリットです。

(なおjinmeiさんが仰ってるようにRothに対する日本での課税は別の話になるので税務署に確認するのが良いと思われます)

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