FAFSAはアメリカの大学にFinaicial Aidを申し込む時に使われる申請制度の名前。
アカデミックイヤー2017-2018年度から、FAFSA申請に使われる所得情報(タックスリターン)の年度が変更になった。
これまでは、高校シニアの生徒が年末に大学にアプリケーションを出し、年が明けるのを待って、親が前年度分のタックスリターンを仕上げてその情報を使ってFAFSA申請をするのが普通だった。
例えば、今年(2015年)の秋から高校のSenior達がアプリケーションを書いているのは、アカデミックカレンダー2016-2017年度への入学応募。2016年が明けてから、親は2015年分の年収のタックスリターンを仕上げ、その情報を元にFAFSA申請することになる。3月頃から合格やFinancial Aidの情報を受け、5月1日までに返事して、8~9月から大学入学、というのがこれまでの典型的な大学進学カレンダーだった。
さて、アカデミックカレンダー2017-2018年度からは、前々年の2015年分のタックスリターンの情報を使ってFAFSA申請することができるようになる。つまり、これまでのように2017年になるのを待たなくても、2016年度末に子供が大学のアプリケーションを仕上げて送るのと同時に、親も2015年分のタックスリターンの情報を使ってFAFSA申請できるようになる。
前々年のタックスリターンを使うということで、英語ではPrior Prior Year(PPY)と呼ばれている。
詳しくはこちらのWall Street Journalの記事へ
この変更が実行されると、子供が高校のSophomoreになってから新年を迎える年が、大学進学時のFAFSAの所得情報のベースイヤー(大学が初年度Financial Aidsを決めるための所得・資産情報が使わる年)になる。もしFAFSAを意識して、資産・所得調整をしようと考えている人がいれば、丸1年早く動かなくてはならなくなった(そんな調整が効果的かどうかは、家庭によって違って来る)。
今現在高校のSophomoreのお子さんをお持ちの親御さんはちょっとびっくりかもしれない。今高校のJuniorの子供のいる家庭では、もうベースイヤーは始まってあと2か月で終わろうとしている。
果たしてこの変更が大学の選抜・選択過程にどういった影響を及ぼすのかは、まだ完全には分かっていない。
情報が揃わないままとりあえずFAFSA申請をして後で訂正・・・そんな混乱が避けられるのは良い事だろう。
これまでは、税金事情の複雑な家庭は、中々FAFSAを仕上げることができずに、それが大学の合否やFinancial Aidsの決定を全体的に遅らせていた部分が多分にあったので、変更後は大学の合格やFinancial Aidsの決定がこれまでよりもかなり早くなるのではないかという予測されているが、どれぐらい早くなるかは分からない。
合否やFinancial Aidsの額・内容が早めに分かれば、その分学生も時間の余裕を持って比較・検討(Shop Around)できるので、最終的には学生側に有利になるのではないかと見られている。
例えば、Early Decisionと一緒にFinancial Aidsの決定も分かれば良いのにといった期待も一部にあるのだが、そこまで早くなるかどうかは、まだ分かっていない。
FAFSA関連の情報は毎年変わるので大変だと思いますが、所
Nobu 2015/11/07(土) - 21:49FAFSA関連の情報は毎年変わるので大変だと思いますが、所得情報の年度が変わるというのは大きな変更ですね!親としては子供が大学に行く何年も前から毎年情報を集めてそれに合わせてプランを調整していく必要があり、長期戦という感じですね。
Nobuさん レスをありがとうございます。 実際に変わるの
ポピー 2015/11/09(月) - 23:56Nobuさん
レスをありがとうございます。
実際に変わるのは来年のことなので、どんな影響がでるかはそれから分かる事なんでしょうね。
前もってプランを建てている方もいらっしゃるかなと思って。
経験なさった方のお話を聞くと本当に長期戦のようですね。
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