家を買うほうが良いのか借りるほうが良いのかというのはお金だけの問題ではないけれども、ファイナンスの記事ではどちらが得になるかという議論が多い。ウォールストリート(オンライン版)のこの記事では家がいくらなら買ったほうが得になるかがはっきりと示されている。
タイトルには「Fresh」と付いているけど、特に目新しい議論ではない。ただ、年間の家賃の15倍以下なら買ったほうが良い、とはっきり数字を示しているのが面白い。それによると、価格が下がってきているとはいえ、ニューヨーク(32倍)、シアトル(24倍)、サンフランシスコ(22倍)などまだまだ借りるよりも買うほうが高い地域が多い。逆にマイアミ(8倍)、フェニックス(10倍)、ラスベガス(11倍)などは「買い」ということなのだろうか。
この数字は提示価格を元にしているので実際の倍数はもう少し低くなるはずとのことだが、それでも15倍までというのは少し低すぎるらしい。もっとも、家賃の何倍までなら得という単純な比較はデータ上では出来るが、実際は難しい。
どうしてかというと...
- 同等物件での比較が出来ない
- 何年住むかで変わる
- 持ち家の場合、メンテナンスなど他の費用が掛かる
1~2ベッドルームくらいのCondo(日本で言うマンション)とアパートならほぼ同等な比較が出来る。しかし、例えば4ベッドルームの一軒家に住みたい場合、地域によっては賃貸物件でそのくらい大きい家が無く、買うしかない場合もある。
記事では平均では7年しかその家に住まないと仮定しているが、長く住むほうが売買手数料や引越し費用を考えると得になる。
これはもしかしたら折込済みで、その上で15倍という数字を出しているのかもしれない。それでも個々の家でそういった費用は大きく変わるから、売買価格だけではなくその家に掛かる費用を個別に考慮する必要がある。
家を買えば自分のものとして自由にリフォームなどが出来る、賃貸ならメンテナンスは大家の責任、などそれぞれの利点欠点もあるので、単純に数字だけでは語れない。もっとも、いくら家を買ったと思っていても実際には利息という形で銀行に家賃を払っているようなものだから、この記事のように割り切った数字で考えるのは、意外と良いことなのかもしれない。
始めて書き込みします。実はもうすぐ家購入でClosingが
子持ち(ゲスト) 2010/06/07(月) - 13:23始めて書き込みします。実はもうすぐ家購入でClosingが控えているのですが、これで計算したら自分たちの買う家は年に払っている家賃の15倍以下でした。嬉しくて思わず書き込んでしまいました。もちろん条件はいろいろ違いますが自分にとってはどちらも一長一短あるので。
条件が違っても借りている状態から家を購入するときには15倍
Nobu 2010/06/07(月) - 21:34条件が違っても借りている状態から家を購入するときには15倍という数字は1つの目安としてはちょうど良いのかもしれませんね。
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