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リタイアメント口座の配分

うたかた(ゲスト)

コロナウィルスで大変なことになっておりますが
皆様、安全第一で過ごされていることと存じます。
このような時に不謹慎かもしれませんが、リタイヤメント口座はあっという間に右下がりとなり、現金や金で資産を守る他はないような状況かとも思われます。
私自身は何もしていませんが
明らかに株価の暴落が予想される場合は
その配分を、国債などのFixed Income などにうつしたほうが賢明なのか
やはり何もしないほうがよいのか迷っております。
60代前半で、できればあと数年でリタイヤしたいと思っていますが
仕事を続けることは問題ありません。
ちなみに以下のような配分になっています。

12% GUARANTEED
42% EQUITIES
10% REAL ESTATE
4% FIXED INCOME
32% MULTI-ASSET

jinmei 2020/04/15(水) - 20:47

> 明らかに株価の暴落が予想される場合はその配分を、国債などのFixed Income などにうつしたほうが賢明なのかやはり何もしないほうがよいのか迷っております。

このように迷う場合には、Vanguard CEOのメッセージが参考になるかと思います。とくに、「明らかに株価の暴落が予想される場合」については

市場は将来を見据えており、多くの情報はすでに株価に織り込み済みです。

という箇所が、また、株式からfixed incomeにリバランスした方がいいのかについては、もし株価が底を打った時に買い戻そうとの意図でそうしたいとお考えであるなら

株式から現金へ比重を移したいという誘惑にかられるかもしれませんが、タイミングよく株式を買い戻すことは難しく、市場が反発しても、大抵そのチャンスを逃してしまいます。

という箇所が参考になるでしょう。こうした指摘を踏まえて、なお、今後株価がさらに下落するという見込みと、いずれ底を打ったあたり(または少なくともいまより安い価格)で買い戻せるという点について自信がおありなら、リバランスを実行されればよいのではないかと思います。それでうまくいくかどうかはここの掲示板のようなところで聞いても誰にも答えられないことですから、ご自身で判断されるしかないでしょう。が、一般的にいえば、このような点についてすでに自信を持っている人ならここでわざわざ質問したりもしないでしょうから、質問したくなっているという時点で上記Vanguardのようなアドバイスにしたがっておく(すなわち「何もしない」か、あえていえば、暴落前に想定した配分に戻る程度までむしろfixed incomeから株式にリバランスする)方が無難であることが多いかとは思います。

一方、もし、株式からfixed income等へのリバランスをしたいと思う理由が、これ以上の株価の下落の可能性(たとえそれが一時的であるにしても)が自分のリスク耐性を超えているからだという場合であれば、許容できる範囲までリスクを下げるという意味でリバランスもありでしょう。ただしその場合は、自分自身のリスク耐性を冷静に評価した結果の判断なのか、単に今回の暴落を見てパニックになっているだけでよく考えればこのまま保有し続けて回復を待てるだろうと思えるのか、については慎重に吟味した方がいいかとは思います。当然個々人の状況によりますが、落ち着いて考えれば後者だということはままありますし、その場合値下がりしたところで売ってしまうのは言うまでもなく下策です(リスクを取りすぎていると判断したための調整の売りは本来は株価が好調な時にやるべきです)。また、前者であると確信してリバランスするのであれば、その後さらに値下がりしたようなときに色気を出して買い直したりせず、せっかく許容できるレベルまで下げたリスクを維持することも大事でしょう。自分のリスク耐性をある程度客観的に評価するための方法はいろいろあると思いますが、たとえばこの記事にあるような方法で計算してみるとよいと思います。

うたかた(ゲスト) 2020/04/23(木) - 21:07

jinmeiさん、丁寧なご助言をありがとうございます。
現在の配分からは 何もしないということでしょうか。
2008年のリーマンショックでは、長期的には回復すると思っていましたが、今回は市場が先を見通せるような状況なのでしょうか。右下がりだったカーブは、いまはもちなおしていますが、4−5年の範囲で回復が望めるのか疑問に思っております。403bの回復をみながら、保険のつもりで適当に現金化するのもありか とも思っております。

jinmei 2020/04/25(土) - 01:59

>今回は市場が先を見通せるような状況なのでしょうか。

少なくとも私には、今回に限らず市場の先が見通せたことはありませんし(遊びで予想などしてみたりもしますが必ずと言っていいほど外れます)、今回も単にいままで同様、見通せるとは思っていません。現在の株価が底値に近いのかこれからまだ下がるのかもわかりませんし、回復するとしてそれがいつ頃でどの程度かもわかりません。そのことはいまでも、半年前(株価が絶好調だった頃)でも、11年頃のユーロ危機の頃も、08年のgreat recessionのときも同じです。したがって、上記に対する私のお答えは、「(私には)見通せません」ですが、それは今回に限ったことでもありません。

> 現在の配分からは 何もしないということでしょうか…403bの回復をみながら、保険のつもりで適当に現金化するのもありか とも思っております。

他の方の資産配分をどうすべきかについてコメントできるような立場にはありませんが、もし私がご質問の状況にあるとしたら、現在の資産配分が自分で納得しているものであり、取っているリスクが自分の許容度の範囲内である限りは「何もしない」でしょう。実際、私自身についていえば、自分の資産配分については何もしていません(より正確には多少のリバランスをしていますが、値下がりした株式ファンドを現金化する類のことはしていません)。「回復を見ながら適当に現金化」というのは、どのような意図かにもよりますが、私ならありえない選択肢です。もし現状でリスク過大になったと判断して現金化したいのだとすると、「回復を見」ているうちにさらに暴落があって取り返しがつかなくなるリスクがありますから、私ならなるべく早く許容できるリスクの範囲まで現金化するでしょう。一方、いつか来るかもしれない回復のときを待てるのであれば、現金化した途端に急回復して結果的に損をするリスクがありますから、私なら回復の瞬間を逃さない唯一確実な方法として「何もしない」でしょう(先に引用したVanguardのコラムにある「株式市場が大きく反発するのは、経済指標が上向くはるか前であることを認識しておきましょう」という部分にもご注意ください。世間がまだ暗いニュースで沈んでいるうちにしばしば株価だけは先に反発したりします)。

したがって、いずれにしても「様子を見ながら現金化」という方針は、私には中途半端に思えます。が、資産運用の方法に絶対的な正解はありませんし、「全財産を投げ打ってbitcoinに投入する」といった極端な行動を除けば、ある程度は好みの違いに過ぎないという面もあるでしょう。「何もしない」のより「適当に現金化」の方がご自身が納得できるというのであれば、それで絶対に悪いということもないかとは思います。

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