メインコンテンツに移動

リタイアメント資金の引き出しについて

KD(ゲスト)

初めて投稿させていただきます。

この掲示板はリタイアメント資金を積み立てている最中のお若い方が多いと思いますが、
今日は私たち夫婦(夫60歳、妻40代半ば、在米共働き、子供なし)の
リタイアメント引き出しについて質問させてください。

夫はこの先5年ほどでリタイアしたいと考えています。
私は今の仕事が好きですし、このご時勢ありがたいことに雇用は安定しているので
この先15~20年は働きたいと思っています。
夫がリタイアする前に家のローンは終わりますので
その後は私の収入だけで生活費は十分まかなえる状態です。
ほかにローンはありません。
夫婦それぞれにRoth IRA, 403(b)があり,
それ以外に共同名義のMutual fund accountsがあります。

1.夫のソーシャルセキュリティー
70歳まで受給を遅らせると月額が増えるということですが、
65歳から受給を開始しておいてそのまま投資にまわすのとどちらが良いのでしょうか。
私の収入があるあいだは生活費に当てる必要はない予定です。

2.夫のIRA
403(b)は70歳からは引き出さないといけないという理解でよろしいでしょうか。
Roth IRAはそういうルールはないのですよね。
403(b)から引き出す際に、何かrule of thumbのようなものはあるのでしょうか。

具体的な質問は以上なのですが、要は夫がリタイアした後私がまだ働いている時期、
夫婦ともにリタイアした後、そしてどちらかが一人になってから(おそらく私)の
それぞれの時期に合わせた賢いお金の考え方をアドバイスしてもらえたらと思います。

年齢差のある夫婦なので、リタイアメントをどのように考えていったらよいのか
戸惑っているところです。よろしくお願いします。

ポピー(ゲスト) 2011/10/06(木) - 20:40

KDさん、はじめまして。

これは非常に複雑な問題で、トピ主さん家庭の事情を理解したプロで無いとなかなか的確なアドバイスは出来ないと思うので、ごく一般論だけ。

1.「Social Security Benefitを早めに受給して投資に回す」というのはあまり勧られていません。政府年金の安定性、確実性、やインフレ調整能力というのは、中々他の投資・金融商品では代用できないからです。

Social Security の受給対策というのも実に色々あります。個人・家庭の状況次第で、どの対策がベストか(期待受給額やリスクなど)変わってきます。

例えばの話、御主人が他界された後はKDさんは御自身で稼いだSocial Security Benefitか、御主人のSurvivor Benefitか(これは御主人が受け取っていた額の100%)、どちらか高い方を選ぶことができます。Survivor Benefitを選ぶ場合、御主人が70歳まで受給を待った利益は、生き残ったトピ主さんも享受することができるので、歳の差夫婦の考えておきたい点かと思います。

(他にもDouble DippingとかFile and Suspendとか、色々なストラテジーは存在しますー検索すると出てくるはず)。

また、所得が一定額を越えると、Social Security Benefit85%までが課税所得になることがあるので、トピ主さんが働き続けるなら考慮した点です。

http://www.ssa.gov/planners/taxes.htm

2.いろんなリタイアメント口座や課税口座を持っている場合の一般策や考慮点を上げます。

A.税上不利な口座を先に使い、投資所得に税優遇処置のある口座を後回しにすると、税優遇口座の利点をより長く活用できる。一般には次の順序(税上不利から税上有利)

(1)Ordinary Income Taxのかかる口座(主に銀行口座や債権等のFixed Income)
(2)Capital Gain Taxの掛かる資産(主に株や株主体のMutual FundやETF)
(3)Tax-Deferred Account(401K、403B、Traditional IRAなど)
(4)Roth IRA

(2)と(3)の順序はその人・家庭の税率ブラケットや、その時点でのLong-Term Capital Gain Tax Rateによって変わります。

B.Tax-Deferred Account(401K, 403B, Traditional IRA)から引き出す際は、それが何%の率で課税されるか考える。所得の低い年があれば、税率ブラケットが上がらない程度で少しおお目に引き出すなど考える。一気に多額引き出すと適用税率も上がるので要注意。

C.401K、403B、やTraditional IRAにはRMD(Required Minimum Distributionー70歳半になってからの毎年の強制引き出し)があります。Rothには無し。もしこれらの口座に高額入っている場合、RMDが始まって税率ブラケットが突然上がると不利なので、RMDが始まる前に機会を見てちょぼちょぼ引き出しを始める必要があるかもしれません。

D.多額のCapital Gainのある資産が遺産として相続されると、相続時にStep-up Basisが適用されます。つまり、Capital Gain Taxを計算するBasisが相続発生時の資産価格にStep-upされる。場合によっては、これが非常に有利になることもある。

おっしゃるように、具体的にはトピ主さんが働いて御主人がリタイア、お二人がリタイア、御主人が他界された後のトピ主さんの生活、それぞれの時期の年収、予想される税率ブラケット、必要生活費など、比べながら考えていく必要があります。

F Fries 2011/10/07(金) - 10:35

あと、蛇足ですが、ご主人の退職後の医療保険が、ご主人本人の現在の雇用主のリタイアメントベネフィットでカバーされるのか、メディケア主体なのか、あるいはKDさんのdependentとしてカバレッジを受けることができるのかも検討なさるとよいと思います。

KD(ゲスト) 2011/10/07(金) - 19:33

ボビーさん F Friesさん

さっそくいろいろ教えてくださってありがとうございます。
ボビーさんの4%ルールとAnnuityについても読ませていただきました。
やっぱりこれはファイナンシャルアドバイザーに相談したほうがよさそうですね。
病気や不慮の災難などはある程度以上は心配しても仕方がないと思うのですが、
夫婦の年齢差、リタイヤ時期の違い、予想される収入などはほぼ確定しているので
それに基づいて計画を立てるためにファイナンシャルアドバイザーを探そうと思います。

夫の職場では(大学です)以前はリタイアメントセミナーのようなものが定期的にあって、
リタイアメント資金の引き出し、税金対策、健康保険などについて説明してくれ
また質問にも応じてくれていたのですが
最近は経費節約のためかそういうセミナーはないそうです。
これからは自分たちでしっかり情報を集めることが大事ですね。

どういうふうに考えていけばよいのかもわからないでいたところへ
考え方の糸口をつけていただきました。どうもありがとうございました。

コメントを追加

認証
半角の数字で画像に表示された番号を入力してください。