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MA州、差し押さえが取り消しになる?

Chee
去年の4月に、

MA州のPre-Foreclosureがやっと動き始めた?

という記事を書きました。
そこに書いたのですが、
MAで、こういう裁判があったんです。

ある人が差し押さえになったと。
しかしながらその時点で、誰がどの家にどういう所有権と抵当があってという記録(タイトル)が、Registry of Deedsにて、ちゃんと最新の情報になっていなかったと。
そしたら家の保有者が、銀行が誰に所有権があったかも証明していない差し押さえは無効じゃないか~!と訴えた。

The Massachusetts Real Estate Law Blogに詳しく書いてありますが、

Breaking News: Ibanez Foreclosure Ruling Upheld: An Indictment Of The Securitized Mortgage System

差し押さえになったのは2007年、MAのlower courtは一度、2009年に、必要な登録と証明を揃えてないから、差し押さえは無効だという結論を出したのね。
家の保有者の勝ち。
もうそれでいいじゃん。

それなのに、これがさらにsupreme courtまで行く議論となってしまった。

その間、MAでは差し押さえのプロセスが長くなっていったのね。
この前も書きましたけれど、差し押さえが始まる前に平均1年以上かかるのです。
しかも、こんな状況なので、タイトルインシュアランスカンパニーは差し押さえ物件を取り扱うのを嫌がるようになってしまったそうです。

これがMAに差し押さえ物件が少ない理由。これが価格が比較的落ちなかった理由。(だと思う。)

そしてやっと2011年、結論が出たわけ。結論は2009年と変わらず!
時間かかっただけ!

しかしこれはひどい。
このケースと同じような状態ですでに差し押さえになっている物件もたくさんあるわけですよ。

そしてその差し押さえ物件を購入している人もいるわけです。そして転売していることもあるわけです。

もし元の所有者が、ほら見ろ。数年前の差し押さえは無効だぞ~!
って言ってきたら、いまさらになって全てやり直しになる可能性があるということ。
その人がまた居座ることも可!?

なんじゃそれ!!

このmessをどうやって直す?

せめてタイトルインシュアランスがあれば、評価額程度は取り返せる可能性はあるようですが、もうなんだかひどいことになりそうです。

すでにReutersのブログに、これがCAでも適用されたらどうなるんだ!というようなのが書かれています。

The Ibanez case and housing-market catastrophe risk

さあどうなるんでしょうねえ?
わたしにゃさっぱりわかりません。

さらにMAは居座り者だらけになるのでしょうか?
それともこれで一旦、このケースが片付いて、銀行が正しいプロセスでどんどん差し押さえを進めてくれるようになるのでしょうか?

MA州、また帰りたくない理由がひとつ増えそうです。

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