住宅ローン　２

固定資産税や保険は、もちろん自分で支払うこともできます。たいていの場合、自分で支払う場合は、固定資産税は年に二回、保険は年に一回まとめて払います。

では、なぜローン会社は月々の支払いに税金や保険を組み込もうとするのでしょう？

たとえば、税金の支払い期日が六月と十二月だとします。（これは市町村、郡などによって違います。）毎月、借り主がローンと一緒に税金の十二分の一を払った場合、ローン会社は一月から六月まで、そのお金を好きに運用することができます。年度の後半の税金や保険に関しても同じことです。ですから、ローン会社にとって、借り主が毎月、税金と保険を十二分の一ずつ払ってくれることは、その間、お金を無利子あるいは低利子で借りているのと同じで、利益につながるのです。

住宅ローンのさまざまな条件を考慮する上で一つ念頭に置いておくべきことは、たとえば頭金２０パーセントで家を買った場合、実はその家の８０パーセントはローン会社のものだ、ということです。つまり、非常に単純な考え方ですが、より多くのお金を出している方（この場合は、家のオーナーではなく、ローン会社ということになります）が、より強い立場ということになります。ですから、ローン会社が自分に有利な条件で契約を結ぼうとするのは当然のことだと言えるでしょう。

今までわたしが住宅ローンを組んだ経験では、２０パーセントを大幅に上回る頭金を入れた場合は、税金、保険を毎月払わなくても手数料はかからないと言われました。けれど、２０パーセントで組んだ場合は、税金、保険を月々の支払いに組み込まなければ、別に手数料と取ると言われました。これはわたし個人の限られた経験で、毎回、違う会社でローンを組んでいるので、これが果して一般的な傾向なのか、たまたまそれぞれのローン会社のポリシーの違いによるものなのかはわかりませんが、おそらくどこでも似たようなものだろうと思います。