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jinmeiの資産運用日記

jinmeiがお届けするブログ (ファイナンス関連の投稿を集めたダイジェスト版)

自己紹介:

2002年に資産運用デビュー、2007年末からアメリカ在住で、複雑な金融関連の制度と自己責任環境に対抗するため、そして仕組みや理由を理解せずに行動するのが嫌いな性格ゆえに、ときどき思い出したかのように(または必要に迫られて)調べ物をしてはブログで公開しています。紆余曲折しながらようやく自分のスタイルがわかってきた気がしていますが、いまも勉強不足を痛感する毎日です。
著作権はjinmeiに帰属します。 Copyright (c) 2021 jinmei
jinmei 2015/7/4コメント: 0
前のエントリでは、もともと日本に住んでいた人がアメリカに渡った場合にPFIC税制の影響を受けてしまいそうなもっとも一般的なケースとして、日本で購入した投資信託を保有したままアメリカ居住者になったような場合を主に考えてきた。これ以外にもう一つ、気がつかないうちにPFIC税制の対象になりそうな例がある。日本の親族が日本で保有する投資信託を相続や譲与で受け取った場合である。 この場合にまず問題になるの…
jinmei 2015/7/4コメント: 0
アメリカの税金の制度は、知れば知るほど複雑怪奇で呆れることが多いのだが、その中でも横綱級のものにPassive Foreign Investment Company (PFIC)に関する制度がある。もともとは、一部の金持ちがオフショアのヘッジファンドなどに資産を逃して課税を逃れたり繰り延べたりするのを阻止するつもりでできた制度らしいが、アメリカお得意の無駄に複雑かつ広範囲な制度になっているせいで、…
jinmei 2015/4/13コメント: 0
今度某所で税優遇(リタイアメント)口座の話をすることになったのでスライド(on google docs)を作った。制度上のことはなるべく記憶だけに頼らずに確認するようにしたつもりだが、かなり量があるので思い込みのせいで誤解している部分もあると思われるため、間違いのご指摘などいただけると幸いである。 この資料を作るために改めていろいろ調べたり計算してみたりしたら、いままで頭でなんとなく理解していた…
jinmei 2015/3/31コメント: 0
悪名高いReport of Foreign Bank and Financial Accounts (FBAR)とForeign Account Tax Compliance Act (FATCA)では、アメリカ外の生命保険でキャッシュバリューのあるもの(貯蓄型とか解約戻り金があるもの)はいずれも報告対象の資産ということになっている。ここで、その保険の契約者が税法上のアメリカ人である場合は契約者に…
jinmei 2015/3/8コメント: 0
またまた確定申告シリーズ…。この時期になると毎年何かしらモヤモヤする新しい疑問が生じてその都度あれこれ調べ物をするハメになるのだが、今年もその例に漏れなかった。Executive Summaryとしては、「日本で株式等を持ってる人は租税条約の届け出を出さないと2014年分以降の配当には二重課税される」。 日本で購入した株式などを保有したままアメリカの居住者となった場合、そこからの配当についてはア…
jinmei 2015/2/28コメント: 0
引き続き確定申告シリーズ。 RSU(Restricted Stock Unit)は、株式ベースの報酬(給与)の一種。その公式な定義はIRSのサイトの情報では見つけられなかったが、一般的には以下のような仕組みということになっているようだ。 雇用中のある段階で、勤務先の一定数の株式を一定の条件(将来の特定の日など)で受け取る権利が認められる(grant) 条件が満たされるごとに定められた数の株式が付…
jinmei 2015/2/28コメント: 0
以前のblogエントリで、ESPPの税金処理に関する制度変更の罠について書いた。その際、「TaxACTがどの程度親切なのか(何か自動でやってくれるのか、そこまでいかなくてもQ&Aで注意してくれるのかとか)わからない」と書いていたが、いよいよ2014年分の確定申告をはじめることになり、この件についても実際の申告作業がどうなるのか確認できた。TaxACTについて言えば、筆者の感想としては、「一…
jinmei 2015/2/16コメント: 0
前編からの続き。RecharacterizationデビューによってRoth IRAへのconvert額への「二重課税もどき」は避けられたが、backdoor Rothの機会が事実上閉ざされてしまうという問題は残る。よくよく考えてみるとこのこともかなりもったいないという結論に至り、これを解決するために一般的とされている対策を採ることにした。それがIRAから401(k)へのrolloverである。…
jinmei 2022/4/18コメント: 1
2013年7月に転職して以来、HSAとかESPPとか、いままで経験していなかったファイナンス関連の制度を(不本意ながら)勉強・経験してきたのだが、このシリーズに新しいイベントが追加されてしまった。以下はそれに関するメモ。なお、書いているうちに長くなってしまったので2エントリに分けることにした。これはその前編である。 背景: 401k-to-IRA Rolloverとbackdoor Rothへの…
jinmei 2015/1/11コメント: 0
年末年始で資産の構成を見直そうとしていて、「通常だとwash saleとみなされる形で売却した資産を税優遇口座(たとえばIRA)で買い直した場合もやはりwash sale扱いになる(ため損失計上できない)のか?」というのがふと疑問になったので調べてみたところ、またしてもアメリカ税制の複雑怪奇さに遭遇するハメになった… まず、上で「*たとえば*IRA」と書いたが、(traditional)IRAお…